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大型アートプロジェクトを支えるボランティアの仕組み


瀬戸内国際芸術祭サポーター「こえび隊」

 アートの現場は常に人手不足。特にプロジェクトの会期中は猫の手も借りたいほどです。しかし、スタッフやアルバイトを大量に増員する金銭的余裕がないのもまた、現場の現実。そこで多くの場合、プロジェクトの趣旨に賛同し自発的に運営に協力してくれる「ボランティア」の力を借りることになります。
 アートプロジェクトにおける円滑なボランティア・マネジメントは、長年の課題です。プロジェクトの支えになることは大前提であり、かつボランティア個々人の適材適所を考慮して全体を統括し、熱意を持続させ、ボランティアに参加してよかったとの気持ちを皆に持ち帰ってもらうのは大変難しいことです。プロジェクトの規模が大きくなるほどに、ボランティアのマネジメントに費やす労力も大きくなります。
 そこで今回は、2010年7月19日~10月31日までの105日間にわたって開催され、約90万人を超える来場者でにぎわった「瀬戸内国際芸術祭」[※1]を成功に導いたボランティアサポーター組織、「こえび隊」事務局の甘利彩子さんに、プロジェクトの運営を支えるボランティア組織の仕組みについて、お話をうかがいました。

01-shimakitchen1_(927)-1-thumb-613x411-1162.jpg 豊島から女木島、男木島を望む

こえび隊のコンセプト、趣旨を教えてください。

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甘利瀬戸内国際芸術祭の仕組みのなかの「必須アイテム」として、当初から「こえび隊」がありました。今回の芸術祭は、香川県と企業、ディレクター、スタッフ、そして地元の方々、芸術祭の舞台となる島に住んでいる方々と、幅広い関係者で成り立っています。それらの"つなぎ役"としてのボランティア組織が不可欠だと北川フラム芸術祭総合ディレクターが最初から言っていました。北川が『つくりましょう』と声をかけて募集し、こえび隊が2009年10月に発足しました(現在も募集中)。
 こえび隊の仕事は、大きく分けて「芸術祭が始まるまで」と「会期中」の仕事があります。会期前は作家とやり取りをして作品をつくるための仕事。メール等で募集をかけました。こえび隊個人が毎週通って作品制作を手伝う。通う過程で地元の方とのつながりを築いていく。会期前のこえびは、作家と地元の方々とのつなぎ役でした。
 会期中のこえび隊は、作家・地元とのネットワークに加えて、多くの方が島にいらっしゃる芸術祭の最前線で主に作品番をしながら、お客さんに直に会って声を聞いていく。もちろん日替わりのボランティアもありますが、皆「こえび隊」という名のもとに自覚して取り組む。そうなると、今度はお客さんと芸術祭、作品、島をつないでいくことになる。当初の構想通りの構図になっていき、こえび隊なくしては芸術祭が成り立たないという状況です。
 私はよく「縁の下の力持ち」と言っています。個人の名前は見えませんが、1時間だけ、お母さんや子どもが週1回だけ、遠方から3日間だけ参加するなど、小さな力が積み重なって、1日30~50人ぐらいのこえびが島に行って芸術祭を運営しています。不特定多数ではありながら、集団となってボランティアをするというのはすごくおもしろいです。
 「こえび」の命名はたぶん地元だと思います。瀬戸内海のエビ、めでたいのでエビ。新潟県・越後妻有「大地の芸術祭」の「こへび隊」と同様に、成長する可能性ということで「子」をつけましょうと。未熟者だというのを自覚してというのもあります。

こえび隊を対外的に説明するときは、「ボランティア」ですか、「サポーター」ですか?

甘利:「ボランティアサポーター」と言っています。もちろん、無償で手伝っていただいていますが、サポーターでもあって、芸術祭を支える役目だということを自覚して、参加いただいています。

こえび隊に人が集まる自信はありましたか?

甘利:まったくなかったです(笑)。まずネットで募集を始めました。また、高松市内で説明会を開きました。岡山でもやりました。こえびのわかりやすい言葉で芸術祭の説明もしながら、何度も、少しずつ呼びかけていきました。高松、岡山で月1回。開会式直前には、会期中のこえび隊にぜひ来てほしくて、神戸、大阪、京都、高知の関西ツアーもやりました。いろいろ回って、口コミでなければ伝わらないという確信がありました。

「甘利さんに誘われた」という方にたくさん会いました。

甘利:いえ、私は結構影です(笑)。私だけではなくて、いまはこえびたちがほかの人に「こえびしない?」と声をかけて口コミで集まってきます。これはとても大事なことです。横のつながりがどんどんできて、現在2300人ぐらい(註:2010年9月)。もちろん登録だけの方もいらっしゃいますが、芸術祭が始まってからも増えています。
 当初は、アート関係者ではないけれども勉強熱心で真面目で素直で、こえびをおもしろがってくれる人たちに声をかけました。そのうちに、だんだんこえびチームができてきて、いま中心となってがんばってくれています。作品制作が始まった2月頃に生まれたこのネットワークが、いますごく強いですね。

登録者の参加頻度は?

甘利:2300人の登録者のうち、芸術祭で何かしら顔を見ている人は1000人ぐらい。そのなかでかなり熱心にやってもらっているこえびは100~200人ぐらいです。無料の寮に泊り込んで参加しているこえびが数十名。作品制作期間は土日だとこえびが50~100人ほど。隔週とか土日だけとか、自分のローテーションをつくっている人もいます。

地元の方の割合は? 年齢層、男女比は?

甘利:登録者でいうと約40%が香川県内です。1/3ぐらいが岡山。あとは、東京、埼玉、千葉、京都、大阪と大都市の方が多いです。越後妻有の「こへび隊」との違いは、登録者の平均年齢が30歳ぐらいなこと。妻有は東京や首都圏の学生さんが多いのですが、こえび隊はサラリーマン、OLさんが非常に多いです。最初はもうちょっと若いだろうと思っていましたが、社会経験があって自分で消化してやってくれる。接客、お金、ウェブサイトなど、自分が得意なことを発揮しながらやってくれています。男女比は3:7です。

初めてのこえび隊参加でも、最初からうまくいくものでしょうか?

甘利:こえび隊は今日が初めてという方も、マニュアルを読み、自分でアレンジして対応しているようです。作品ごとに「日報」というものがあるのです。こんな質問を受けた、これは困った、といったことを記録した日記が、いま58日分たまっていて、ザーッと読むとこれまで何があったのかだいたいわかります。人数など統計的なこともわかる。ベテランのこえびはそこもバーッと覚えて、応用、応用でやっていきます。越後妻有でも日誌はつけていたと思います。

こえび隊が抱えている大きな「バッグ」の中身について教えてください。

甘利:マニュアルをまとめたファイルや販売用パスポート、釣銭、虫よけスプレー、蚊取り線香など、受付に必要なもの一式が入っています。この「受付バッグ」は越後妻有の大地の芸術祭のスタイルをそのまま踏襲しています。妻有で見てきて、さらに「これがあったらいい」という要素をどんどんカスタマイズしました。たとえば、妻有も透明なビニール袋でやっていましたが、最後はボロボロになっていた。あれはまずいということで今回はとにかく強くて、透明で、しっかりしているバッグを1週間ぐらいネットで探しました。100日間耐えられるものを(笑)。バッグの中身はちょっとした工夫が大事です。昨日やっと、ファイルに入れておく作家の詳しい経歴と顔写真を印刷したもの、フラムさんが四国新聞に書いた作品紹介を全袋分用意しました。どんなこえびでも、ファイルをパッと出した瞬間に、自分の担当する作品はこんな人がつくったのかとわかるでしょう。そういう地味なことを結構積み重ねていて、その集大成があのバッグです(笑)

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こえびが各担当場所に持参する「受付バッグ」

日々気にかけていることはありますか。

甘利:今回、越後妻有の「大地の芸術祭」と異なるのは、会期が105日間ということです。妻有は50日ですから、倍です。イベント的にやってしまうと、燃え尽きてしまう。ルーチン的なところがあるので、スタッフ全員がうまく回せるように作っていく必要があります。地理的なこともあります。岡山や小豆島から来るこえびもいるので、3か所で集合します。みんな持ち場はバラバラですけど、でも「みんなこえび隊」という感じがある。
 朝集まる人たちの雰囲気は、日々少し感じが違うんです。今日はちょっとうるさいなとか、集まりが悪いな、今日は静かだな、全然動かないななど、個々人にもキャラクターはありますが、集団になると集団の個性が出てくる。それをパッと見て状況判断し、次の日のシフトで入れ替えるなど少しずつ工夫をしています。
 忙殺の場に優しい人を入れてしまうとパニックになってしまうので、そういう場面には要領のいい人を配置したりもします。それぞれにパーソナリティーがあり、得意なところが違うので、よく見て適材適所でシフトを組みます。忙しいところには向かないけれど優しく絵がうまいので、ちょっと時間のあるときに「撮影禁止」のPOPをつくってもらうなど。これだけ入れ替わると、本当に何が何だかわからないので、すごく気をつかって判断しています。日々、切磋琢磨です。

こえび隊の体調管理にも気をつかっているそうですね。

甘利:特に今年は暑かったので、自己管理ができずにバテてしまうと大変です。当初、朝食をとらないこえびがいたのですが、もたないんですよね。昼に忙しいとそのまま3時、4時になりヘロヘロになってしまう。だからとにかく食べようと、主に寮の食生活を管理して、なるべくみんな食べて行くようにしています。意外と自分が食べていなかったり(笑)。

甘利さんの1日の仕事の流れは?

甘利:私の仕事はこえび隊の事務局です。まず毎朝6時50分に、すべての受付バッグを集合場所に持っていく。こえびも手伝いに来てくれます。また「日刊こえび新聞」というその日の注意事項を手書きで書いたものをコピーします。シフトと連絡網を作り、スタッフに渡します。7時頃、集合場所にこえびさんが来るので、初めての人に名札を渡したり、「こえび手帳」にシールをはったり。こえび手帳は、ラジオ体操カレンダーのようなもので、こえび隊に参加するほどにシールがたまるものです。メモ帳や持ち物一覧、島でのマナーをつけるとか、行った島にスタンプを押す「7つの島を巡ろう」などもこえびのアイデアで手帳に盛り込みました。7時10分過ぎからこえび・スタッフ全員で朝ミーティングをします。「エイエイオー!」のかけ声で気合いを入れ、それぞれ船に乗り込みます。その後、8時前には事務所に引き揚げてきて、明日のシフトを組み、参加者全員に「明日のこえびはこの人たちです」とメールを送ります。「雨が降るようなので、サンダルでなくスニーカーで来てください」など細かいことも添えます。あとは、ブログや原稿執筆、こえび新聞作成など諸々をこなします。17時過ぎになるとこえびが帰ってくるので、精算作業を行い売上を確認して、その日のこえび隊を解散します。日によっては私が島に行ったりもします。あとは取材対応が結構多いです。備品調達等いろいろなこともやっています。夜チームのこえびが帰ってくるのが基本的には21時半なので、本当は22時ぐらいに帰れますが、何だかんだしていると遅くなります。

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左:シフト表。右:こえび手帳写真。
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朝の全体会議

自治体職員と組んでこえび隊を運営しているのは、どういう流れからですか?

甘利:県は主催者であり知事は芸術祭の実行委員会長、市は動員で関わっていただいたりで、もともと芸術祭の運営サイドです。県や市の職員への説明会は、場を設けさせてもらって実行委員会としても実施しましたし、私たちも「こえびです。一緒にやりましょう」という感じで。運営人員が足りないときに市や県の職員に来ていただいている。毎日誰かが日替わりで来てくださっています。ただ芸術祭についてよく内容をわからないままやってくる方もいまいした。初期はそれでいろいろありましたけど、会期半ばを過ぎ2回目の参加ともなると、職員の方も結構愛着が湧いたりして。知っていることが多くなると感じが変わってきます。おもしろいですよ。ボランティアと県の職員が一緒に作品を通して1日過ごすというのは。全員が慣れていないことをするので、最初はトゲトゲしている。うまくいかないこともたくさんあって、伝わることが伝わらなかったり。「作品番」といっても実際に何をするかわからない、そんなところに駆り出されて一日やれと言われてもどうしたらいいかわからないという人が多かった。こえびに対しても、どこから来ているか、何をしているかわからないと。確かにどこから来ているか、名前も顔もよくわからない人が当日の朝に集まって、いきなり現場に出向くこと自体がすごいんですけれども、さらにそこで2人きりで1日作品番をするというのは、普通に考えたらいろいろ大変ですよね。それが最近うまくいき始めました。職員さんのなかには、休日にこえびに入るという人もいます。すごくがんばってもらっています。

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自治体職員とこえび隊の船内ミーティング
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持ち場に到着後すぐに準備開始

昨日ある職員の方に聞いたのですが、最初はイヤイヤ作品番に行ったけれど、普段の仕事では頭を下げるとか、文句を言われることしかなかったのに、芸術祭だと市民に「ありがとう」と言われる、カルチャーショックだったという職員の方がいたと(笑)。

甘利:うまくいくのか心配したこともありましたけれど、こえびもそうですが、あそこにいる意味がわかってくると、行っていて気持ちがいいし、来場者に挨拶をされ自分も「こんにちは」と返せるようになると、やりがいが出てくる。「ネコの足跡はあそこ」などのちょっとした情報をインプットすることがうれしいなど、自分事になってくる。そうなったらいいなと思っていましたが、うまくいきはじめてうれしいですね。自分が妻有でボランティアをして、他人のものを手伝っているという感覚から「自分が運営している」という"自分事"に変わった経験をしたので、みんながそうなったらいいなというのはありました。
 県庁の推進室に、芸術祭専任の県職員たちがいます。芸術祭を運営するチームですが、この1年ですごいことになったのです。私がかつて個人で関わった仕事の時とは対応が全然違いました。県の職員がこんなにやるとは信じ難かったです。ほんとにすごいですよ。ガッツ、底力があって、こんなに仕事ができるんだとすごくビックリしました。
 運営は、作家対応をするアートフロントギャラリーの社員と、運営事務局的なこえび隊事務局と行政のチームで行っています。行政と民間ですから、普通は全然バラバラでまったくかみ合わないところが、いまはもうガッツリと、毎日開館前から3時、4時まで一緒にやっている仲間です。チームができてきている。やはり芸術祭があるからこういう形になってきているんだなと感じました。たとえば作品回りは私たちでできますが、地元対応とか自治会とか、集落のこと、家や土地を借りること等については、県が得意ですよね。
 県庁の人がTシャツに短パンで来る。みんな次回のためにTシャツを買って帰ります。今回は物流にしろ、広報にしろ、関わっている行政スタッフの人数が把握できないぐらい多い。お客さんとの差が少ないですね。
 ほかにも、県職員だけではなく民間企業からの参加もあります。百十四銀行の方が、土曜日だけ16名体制で入るとか。中小企業が、今日は3人こえびを出しますということもあるのです。社長さんがこえびを体験され、これはいいということで、業務として出すわけです。社長さんもこえびに交ざってやっています。中小企業だからなせる業で、おもしろいです。フラムさんは、こえび隊は「学びの場」とよく言います。朝ごはんを食べなさいとか、靴は揃えましょうとか。企業もこのようにとらえているのかもしれません。

日々の報告・連絡・相談はどのようにしているのですか?

甘利:開会当初は毎日、こえび事務局、県側の事務局で集まって反省会をしました。北川がいるときに全体会議をして報告しています。今日も19時からあります。こえびも参加できます。今日はこえび隊の「勉強会」もあります。こえび隊は毎日違う人が来るので、定期的に勉強会を開いています。うっかりしていると、中には北川ディレクターを知らないとか、芸術祭の会期を知らないこえびもいたりするので。自分がなぜ芸術祭に関わっているかしっかり確認しながらやってもらうのが目的です。

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こえび事務局+県事務局の会議
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本日こえび塾

会期を折り返しましたが、ここまでで最大の危機は何でしたか。

甘利:始まった直後に、こえびが足りなかったことです。何はともあれ―いまだにそうですが―こえびが足りない。こえびとしての資質はいいけれども、とにかく量が足りない。要は人がいるだけじゃダメなんですよね。芸術祭をやろう! と思って来ている人たちが増えてこないといけない。人がいないからと、ただ集めたりしてもダメなのです。
 それにしても、開会直後はひどかった。事前の作品制作と会期中の運営は仕事内容が全然違って、やはり制作のほうが、作家さんもいるし華やかですよね。作品をつくる過程でいろいろなことができるし、目に見える形で作品をつくっていくから、作品番よりもおもしろいんですね。作品制作期間の土日には、集合時間をバラして、1日100~120人を島に送り出すほどでした。
 会期中の運営もそんな感じで来ると思っていましたが、開会1週間前ぐらいはザーッと増えたのに、始まって3日目でガクンといなくなって...。要は、みんな運営って何? という状態だったんですね。それで、リセットボタンを押した状態になって、それから3週間ぐらいは、人が足りないから展示会場を開けられないなど、ほんとに泣きそうな辛い時期があって...。明日入れるかと夜に電話したりして...。

こういうサポーター組織を持って、改めてよかったこと、持つことによって大変なことを教えてください。

甘利:メリットは「口コミ力」ですね。放射状にどんどん拡がっていく。デメリットは、継続性の意味ではどうなのかわからないというところです。これだけ巨大なネットワークがあっても、今後の方向性が明確でないと、どんどんダメになっていくだけです。デメリットというか、うまくいったらうまくいくけれど、うまくいかなければダメになる。会期中は流れで進んでいくし、心地よい状態です。しかし会期終了後に、みんなが違うことを考え出したり、やり方が変わったりした時にどうするかは、これだけ大きい組織だとすごく難しいと思います。次に芸術祭があることを見越して、どうしていくかを相談していかないといけない。30人規模ならいいですが、登録者が2000人ともなると、メールが届くなど何かしらのつながりが常にある状態、何か方法を考えないといけないですよね。3年後につなげるように、考えていかなければならない。

最後に、何かこえび隊のPRはありますか?

甘利:「ぜひ、こえびになってください」です。これだけ多種多様な人たちと出会えることはないと思います。全然知らないおじいちゃんとずっと一緒にいるとか、普段なかなか味わえない体験ができます。私たちにとっては非日常ですが、地元の人にとっては日常の生活であって、そこに自分が入って役割を見つけていくのはおもしろい体験だと思います。美術は、これまではギャラリーや美術館という箱の中の、他人の場所に入るという感じでしたが、ここでは生活や、日々のことに紛れることで、その場に愛着が湧くし、隣の人が友人のような感じになってくる。これはおもしろい仕組みだと自分でも思います。地元のおじいちゃんが、作品が心配でしようがなくてメンテナンスしてくれたりするんですよ。ちょっと壊れてるとか言いながら。毎日違うこえびが来ることも知っているから、必ず見に行って教えてくれたりする。それまで美術とは縁遠かった方が、ググッと近くなるのはすごいですよね。こんなやり方もあるんだなと思いました。
 リピーターもとても多いです。また来ますと言って、実際に来てくれると、自分で進んで動いてくれるわけです。
 来て、見て、参加するといろいろがよくわかりますよ。

どうもありがとうございました!

瀬戸内国際芸術祭

瀬戸内海に浮かぶ直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島および高松港周辺の海と島を会場とした世界初の現代美術の国際芸術祭。18の国と地域から75組のアーティスト・グループが参加し、作品の展示とともに会期中84ものイベントを開催。[本文へ戻る

瀬戸内国際芸術祭の風景と作品

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空港を降りると芸術祭一色
(@高松空港)
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青い空と海と緑
(@豊島、青木野枝作品)
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坂道で振り返れば海と作品と
(@男木島、中西中井作品)
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降りそそぐ太陽と空と海が織り成す
風景(@男木島、ジャウメ・
プレンサ作品)
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民家の屋根には立派な瓦。
アート!(@豊島)
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本物バッタも一休み
(@豊島、藤浩志作品)
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石塀もクリエイティブ(@豊島)
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海の借景と作品と
(@男木島、高橋治希作品)
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竹に包まれる
(@小豆島、王文志作品)
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内部でくつろぐ人々
(@小豆島、王文志作品)
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警備の方々も大活躍!
(@男木島)
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警備の方と読みつぶされた
ガイドブック(@豊島)
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定休日情報がほしいとか
(@豊島、藤浩志作品)
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屋根の上にはサボテン(@豊島)
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波の音を聴きながら
(@豊島、キャメロン・
ロビンス作品)
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トンネルを抜けると稲穂があった
(@豊島、塩田千春作品)
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古いものが新鮮にみえる
(@豊島、スー・ペドレー作品)
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瀬戸内海!(@女木島)
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風景になじむ作品
(@小豆島、王文志作品)
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作品越しに海と島と宝船を見る
(@小豆島、スゥ・ドーホー作品)
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エアーピアノで人気
(@女木島、禿鷹墳上作品)
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大島のカフェシヨル(@大島)
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