オリンピック・パラリンピック(3)
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/ 全3回
Q&Aその2
違うことをおもしろがれる人
Q1:「違うということ」の章について。
知っているが理解できない(あるいは理解できるとも思っていない)、理解しているが受け入れない(あるいは受け入れるという考えもない)という姿勢はアートに限らず、どの分野にも、日常生活にさえも転がっていると思います。
この姿勢こそが、新しい何かに出会えるチャンスやおもしろみをブロックしてしまっている、と思う一方で、心身ともに危険にさらされることを防ぐために無意識に大事なバリアを設けているのだ、とも感じます。
それでもなお、「違うことをそのままに受け入れ、おもしろがることのできる心」を持つ人とは、どのような人なのでしょうか。もし、「実際にこんな人と出会った」など、ご経験があれば教えていただきたいです。 (学生)
どうしても過去の体験や知識に無理やり当てはめて、そのどれに近いか分析し、安心しようとすることが、多いなぁと思います。僕はそうです。
心身ともに危険にさらされることは絶対避けてほしいけど、かわいい子供に旅させろと昔から言われるように、この曲がり角の向こうに何があるのかを楽しみにしたいですね。。
アーティストと一緒にいるとワクワクするのは、彼らは、まだ見たことのない世界に向かおうとしているからなのかと思っています。
(2016年2月22日)