生演奏の素晴らしさに勝るものは無いけれど、この数カ月でテレワーク動画、ライブ配信など、聴く人に合った方法で音楽を楽しめるようになったことは、クラシック音楽業界ではとても画期的だったと思います。

とはいえ、私たちはオーケストラという大所帯。
運営では金銭的な壁にぶつかり、それは今も続いています。

しかし、私たちはそこに「在り続ける」ことをあきらめません。

非常事態宣言下、新日本フィルの楽員がテレビの取材にこう答えました。
「音楽を奏でる仕事は、不要不急なのかなと悲しくなりました」

この一言に届いた、たくさんのメッセージ。
「そんなことはない!音楽は絶対に必要だよ」
「いつかきっと聴きにいきます」

カラカラの心に、「音」や「声」が染み渡る瞬間がきっとある。
音楽を「要る」と言ってくださった皆さんのために、
必要な対策を講じ、今だからこそできる挑戦を試み、
クラシック音楽の枠を超えた可能性を探しています。