少しでも多くの人達にクラシック音楽を聴いてもらいたい。コロナ禍において、どうやって日本のオーケストラを守ったらよいか、日々考えている。「音楽は素晴らしい、演奏を生で聴くのはこんなに素晴らしいんだよ」、といえばいうほど、「何が音楽だ、好きなことをやって飯食っているのに、こっちは仕事がなくなるかもしれないんだ!」という世の中のフラストレーションもあるのも事実。
北海道から九州・沖縄まで日本のすべてのオーケストラが、なんらかの形で、その土地の人たちに、「この楽団というものの存在が衣食住に匹敵するくらい生きる上で大事なものなんだ」、とわかってもらうためにも、指揮者が連携して、全員でスクラム組んで、これから少しずつ日本のオーケストラを守る動きをしていかなければいけない、と思っている。オーケストラ活動を二度と中止しない努力をしていかなければならない。ひとつでもオーケストラを潰すことがあってはいけない。