観劇すると、大量の折り込みチラシをもらう。以前はさみしい思いをもって眺めていた。最近は熱心にチェックしている。なぜなら、観劇サポートがつくことがあるからだ。先日は40枚ほどのチラシのうち、3,4枚が該当した。当然のことながらそれらのチラシは保存し、観劇の予定を調整している。こんな楽しみができるようになったのはここ1,2年のことだ。
障害者差別解消法(2016年)や文化芸術基本法の改正(2017年)、障害者文化芸術推進法(2018年)のおかげもあるのだろうが、コロナ禍の下、首長記者会見などで手話通訳が付与されたことから、「観客と想定されていなかった人たち」の存在に気付いたのだろう。動画への字幕付与技術の向上などテクノロジー面でも進化してきた。
そして今、いわゆる演劇だけでなく、人形劇やライブやコンサート、はたまたディズニー・オン・アイスにも広がっている。エンターテイメントはみんなで一緒に楽しんでこそ、価値がある。