クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー
「だれもが文化でつながるオータムセッション2025」のご案内
東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が取り組む「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー」の一環として開催される「だれもが文化でつながるオータムセッション2025」のご案内です。
「居場所とわたし」をテーマに、国内の芸術文化事業にかかわる実践者やアーティスト、研究者たちの対談や情報保障やアクセシビリティに関する実践例や考え方をご紹介。そのほか展示やミニトークなど、参加者の皆さんとともに多面的に学ぶ4つのセクションを創出。
開催にあたり、この取り組みを進めているアーツカウンシル東京の森司さん[公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京事業部事業調整課長]からネットTAMへコメントをいただきましたのでご紹介します!
登壇者たちと言葉を重ねるなかで、一つの仮説に想い至りました。——「ウェルビーイング」を、自己肯定を含む幸せの実現とするならば、「わたし」の存在は不可欠ではないだろうか。そうであれば「居場所とわたし」を起点とする議論は、「わたしの居場所」をめぐるものになり、「わたし」について考え、他者について意識するものにならざるをえないのではないか——、と。
今回の登壇者たちは、ウェルビーイングという言葉が市井の人々に広がる以前から「わたし」の存在を模索し「居場所」をつくり上げてきた方々だと考えています。いわば領域を超えて活動する「開拓者」たちです。その方たちと共生社会の実現の姿を思い描くとき、その活動のなかに「わたし」と「居場所」の新しい姿が立ち上がるのではないでしょうか。
登壇者の一人、京都市立芸術大学小山田徹学長の言葉を借りるならば、芸術の存在は「生きるための技術」であり、「芸術」の創造とは、「未来の当たり前」をつくることです。まさに文化の中に埋め込まれているアートの役割の本質を突いた言葉です。
このような視点の獲得と共有について、芸術文化の側から考えてみたいと思います。
森司さん
[公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京事業部事業調整課長]
イベント概要
- 会期:2025年10月20日(月)〜23日(木)(4日間)
- 会場:自由学園明日館(東京都豊島区西池袋2-31-3)重要文化財 自由学園明日館
- 入場料|無料
- 主催|東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
- ウェブサイト
- 来場登録URL
ネットTAM情報掲示板にも掲載されています!
https://www.nettam.jp/bbs/detail.php?no=29765
森さんはネットTAMの前身である「トヨタ・アートマネジメント講座」のTAM運営ディレクターをされていて、昨年2024年のネットTAM20周年記念大座談会にもご登壇いただきました。その際、これからのアートマネジメントについてお話されていることなどが、今回の取り組みにもつながっているのではないかと思います。座談会の内容はレポートにもなっているので、イベントのご案内とともに、ぜひそちらもあわせてお読みください。
アートマネジメントのはじまり・いま・これから
第1回「はじまり~オリジナルTAM世代」
TAM座談会レポート
市村作知雄 × 岡部修二 × 西巻正史 × 森司 × 若林朋子
ファシリテーター:熊倉純子