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NPOという選択肢がまだ無かった頃

連休明けの15日から、第4回TAM SEED~TAM開催地のその後~を公開しています。今回は、1996年に開催したトヨタ・アートマネジメント講座(TAM)vol.2札幌セッション編です。演劇ジャンルの第1回目だった本講座の地域コーディネーターを務めてくださった北海道演劇財団の平田修二さんが、その後を語ってくださっています。

トヨタ・アートマネジメント講座が始まったのと同年の1996年に設立された北海道演劇財団。設立直後ということもあって、張り切ってTAMを準備してくださったとのことです。第36回リレーコラムで、さっぽろ村コミュニティ工房の加藤さんが、「アートマネジメントという言葉を知ったのは10年前。北海道の演劇関係のある団体で制作助手のアルバイトをしていて、トヨタ・アートマネジメント講座の名前をよく耳にした」と書いてくださってますが、きっとこの時期のことですね!

印象深いのは、北海道演劇財団は市民参加型組織だけれども、設立当時はまだNPO法が設立していない頃で、財団という形になったという話。うーん、隔世の感。今だったらNPOを選択されたのでしょうね。

この10年で芸術文化を取り巻く環境もだいぶ変わったのだなあ・・・と思い、平田さんにそのような内容の感想を送ったところ、平田さんからは、「日々活動していると、10年でここまでしかこれなかったのかという感想と、だいぶ変わったなぁという感慨の両方ですね」との返事をいただきました。

今後10年は、公益法人制度改革の影響もあって、この分野もまた変化がありそうですね。ひょっとすると、財団を選択するNPOが増えているのかもしれません。

それにしても、北海道演劇財団の活動は大変多岐にわたっていますね!演劇制作・公演、劇場運営、フランチャイズ劇団設置、他劇場の自主企画公演の受託、演劇祭、市民活動の促進・・・・。10年余の厚みを感じます。詳しくはTAM SEED本文をどうぞ。

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