ネットTAM

多摩美術大学芸術学科展覧会設計 長谷川祐子ゼミ CPUE企画 「DROP ME！」 横浜nitehi works

■展覧会名: DROP ME!
■開催期間: 2011年11月17日(木) - 11月23日(水・ 祝) 15:00~21:00(土日祝13:00~21:00)

■会場:nitehi works 〒231-0056 横浜市中区若葉町3-47-1
■入場料: 無料

■出展作家: 岩井優、SONTON、岩崎岳留、松延総司、山本聖子、中島崇

■主催・企画: 多摩美術大学 美術学部芸術学科 展覧会設計 長谷川祐子ゼミ
〒192-0394 東京都八王子市鑓水2-1723 多摩美術大学 美術学部芸術学科研究室内

■総合アドバイザー: 長谷川祐子(多摩美術大学芸術学科教授、東京都現代美術館チーフキュレーター)

■空間アドバイザー: 近藤哲雄(建築家/近藤哲雄建築設計事務所)


本展では、作品とその外側との「繋がり」や「関係性」 を意識させるアーティスト6組が、それぞれのアプロー チによって開催地域のリサーチ/フィードバックや、鑑 賞者との対話を行います。
ひとすじの雫が滴り落ち、深く緩やかに浸透していく 運動のように、展覧会が様々な位相を通じて町へ浸透し、その場所との親和性を紡ぎだしていく。そのことへの強い願いからタイトルを「DROP ME !」としました。
かつて、横浜の労働者を支えてきた下町―若葉町 は、タイ、中国、韓国などを始めとする飲食店が立ち並び、他の町ではなかなか見ることのできないマルチ・エスニックな雰囲気を醸しています。その一角にある本展 の会場「nitehi works」ここは、築40年以上の銀行を リノベーションしたオルタナティブ・スペースで、吹き抜け構造や当時使用されていた金庫がそのまま残されており、キュレーションの新たな可能性を予感させてくれます。
「アートは、個性的な‘場’と交渉/関係することによってどのような変容を遂げるのか」と いう問いを通じて、ユニークな他者や事象との触れ合いによって生み出される多様性を見つめ直すきっかけとなるでしょう。



■CPUE
展覧会設計ゼミ、CPUE（＝Curatorial Practice in the Urban Environment）コースでは、東京都現代美術館チーフ・キュレーターでもある長谷川祐子教授指導のもと、都市の中で展覧会をつくるというキュレーションの実践を通して、現代アートと社会を結びつける活動を展開しています。
一般の人々に広くアートに触れてもらい、より豊かな対話が生まれる場所作りから展覧会を構想しており、１回目の「ときめき☆エンカウンター」（秋葉原UDX、秋葉原、2006）を皮切りに「感情の強盗」（BankART、横浜、2007）、「ダブル・クロノス」、（瑞聖寺アートプロジェクト、白金台、2008)など場所の特性を活かした展覧会を企画してきました。
当ゼミの特色は、展覧会のための場所選び、作家選定、展覧会テーマの設定などをはじめ、予算の振り分け、フライヤーデザイン、広報活動、企業への協賛打診といった、展覧会運営を取り巻く、ありとあらゆる業務を学生主体で全て執り行うという点にあります。
遵守すべきルールそのものすら、自分たちで話し合うことによって生み出さねばならないという特殊な環境下において練り上げられる展覧会は、私たち学生の今という時代、美術の在り方に対するリアルな想いの現れです。
通常の美術施設ではなかなか実現の出来ない切り口・構成の展覧会に是非ご期待ください。



■webサイト：　http://www.cpue.org/