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内覧会レポート
「社会とアート。多様な作品との対話を楽しむ」

今回うかがった内覧会はこちら!

FRAC Grand Large 収蔵作品セレクション展 「体を成す からだをなす」
・会期:2025年7月18日(土)~10月12日(日)
・会場:銀座メゾンエルメス・フォーラム

今回の内覧会は、エルメスの建物の前にあるいろいろな人々が行き交うオープンスペースで行われたオープニングパフォーマンスから始まった。

ネフェリ・パパディムーリ《森になる》パフォーマンスの様子

写真にあるように白い布にくるまれた人たちがつながりながら静かに輪になるなど連動して動く。「体を成す」ということを表現しているのだろうか。
さまざまな細胞が集まって、影響しながら(されながら)社会に存在する人間を象徴している感じもする。展示会場には動画作品があるので、この謎の世界を感じてほしい。

クリスティーヌ・デュクニット《液化し、蒸発する体》制作年不明

この展覧会はフランスのダンケルクにある現代美術地域コレクションFRAC Grand Large(フラック・グラン・ラルジュ)からセレクトされた作品とエルメス財団の連携により実現した展覧会である。

笹原晃平《サニー》2016

13人のアーティストの作品が展示されており、今までの展覧会とは違った印象を持った。
唯一の日本人作家の笹原晃平氏の作品も魅力的だ。忘れられた傘を集めた作品だが日々の生活にあるものが、彼の手によりファンタジックな世界をもたらしてくれている。

アケバ《握手》2014-2025

社会(そして日常生活)の中のアートとは何か、それぞれの作家によるアプローチが多様で興味深い。
あなたもさまざまな視点から問いかける迷宮で遊んでみませんか?

2025年7月18日
Julie S.S.

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