ネットTAM


情報のデザイン

もっか、東京はデザイン関連イベントが目白押し。今年で23年目を迎え、国内外のデザイナーや企業、大使館、学校などが参加する、日本最大級のデザインイベント東京デザイナーズウィーク2008(10/30~11/3@メイン:明治神宮外苑絵画館前会場、都内各所)、デザインの発表&トレードの場として4回目を数えるデザインタイドトーキョー2008【DEDIGNTIDE TOKYO】(10/30~11/3@メイン:東京ミッドタウン・ホール、都内各所)、ジャパンデザインに焦点をあてたDESIGN TOUCH(10/31~11/3@東京ミッドタウン)。各種雑誌も参画。Casa BRUTASはカフェやデイリー紙(フリペ)を発行、ELLE DECOは「エル・デコ デザイン・ウォーク」(10/27~11/3@都内6エリア 66ショップ)を展開している。

行ってみての感想。若者も多くデザインの楽しさを感じたが、情報が氾濫しすぎていて、何かどれで、どこで何をやっているのか混乱した。ガイド冊子、マップ、WEB--それぞれのイベントが多様な媒体で情報発信しているが、どうもわかりにくい・・・。情報過多ゆえ、本当に必要な肝心情報が簡単に探し出せないのだ。いっそ3イベントを一本化してほしいと思ってしまうほど。帰ってからWEBでみつけた『デイリー・カーサ ブルータスVol.1』が、結局一番わかりやすかった。さすが雑誌。編集のプロ、情報のデザインにたけている。

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あふれる情報

・・・そういえば、アート関係のイベントでもしばしば「情報のデザイン」について感じることがある。特に会場やアクセス情報の不足。まったく知らない地域でのイベントに出掛ける際は一苦労だ。地域間の行き来が容易になったいま、主催者、制作者のみなさんには、「全国各地からお客さんが来るかもしれない」ことを前提に、会場までの道のりの詳細をWEBやチラシに掲載することを提案したい。

地図はもちろん、最寄駅からのアクセスだけでなく主要駅からの乗り換え情報や、交通機関の名称(駅名だけでなく何線なのか)、所要時間や目印なども、初めての人にとっては貴重な情報である。住所も、市区町村名だけでなく「都道府県」から書くことも、ヨソモノフレンドリーだ。

最近ガックリきたのは、とある現代美術の国際展。メイン会場から離れたエクステンション会場の庭園に行こうと思ったのだが、チラシには「地図外」と書かれ、アクセスも掲載されていなかった。お客様をご案内したいという思いが伝わってこない。逆に、ヨソモノにもわかりやすい丁寧なアクセス情報を発信している催しは、それだけで好感度大だ。

色形だけでなく、情報をいかにデザインして発信するか。制作のセンスがおおいに問われるところだ。

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