徳永 雄太
とくなが ゆうた
プロデューサー・アーキビスト
2016年に日本唯一の建築模型専門ミュージアム「ARCHI-DEPOT Museum」を設立し、館長としてキュレーションと運営を統括。建築模型の保存・公開を通じて、建築文化に新たな価値を提示した。
その後、建築アーカイブの可能性を拡張するために株式会社ARCHI HATCHを設立。3Dスキャンやアーカイブ技術を基盤に、都市や建築を「未来の記憶」として記録・再解釈する活動を展開している。単なる撮影やデータ収集にとどまらず、企画段階から参画し、アーカイブデータを作品として社会に提示することも特徴である。
代表的なプロジェクトに「中銀カプセルタワービル3Dアーカイブ」「THE TOKYO TOILET 3Dアーカイブ」「ドバイ万博日本館3Dアーカイブ」などがある。なかでも解体直前に記録した「中銀カプセルタワービル3Dアーカイブ」をもとに制作した作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で2025年から1年間展示されている。これはMoMAにおける初の日本建築の3Dアーカイブ作品であり、インタラクティブな展示体験として世界的にも注目を集めている。
さらに、今年はタイ・バンコクのソフトパワーフォーラムへの登壇や「Future Memory」という別のアートプロジェクトではニューヨーク、パリでの展覧会など、活動の場をグローバルに広げている。「Creative Landscape」といったコンセプトを軸に、テクノロジーと文化の橋渡しを実践し、未来に開かれたアーカイブの在り方を探究している。
https://archihatch.com/