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帯広セッション

はじめてのアートマネジメント

―人が動く、地域(マチ)が目覚める
開催日: 2001年8月 11-14日、 2001年9月 14-16日
開催地域: 帯広
会場: 広小路商店街 とかちプラザ 北海道立帯広美術館
ジャンル: 美術
参加者数: 150人
コーディネーター: 川瀬直美

帯広セッションは、ワークショップ、シンポジウム、講座の3本柱で構成され、アートマネジメント体験編として01年8月にワークショップ(4日間)、アートマネジメント講座編として9月にシンポジウム・講座(3日間)を開催した。実行委員は42名、職業や仕事内容、立場もさまざまで、はじめて顔を合わせる人も多かった。これだけ人が集まると、本セッションに対する思いは多種多様で、意見集約などには非常に時間がかかった。しかし、今まで繋がりがなかった人と出会い、十勝の地域性やアートについて、マネジメントについて、真剣に考え、話し合いを重ねたプロセスは大変意義深いものであった。

テーマ「はじめてのアートマネジメント」にもあるように、本セッションを開催するにあたり中心となって活動した実行委員は、私をはじめアートマネジメントの初心者たちが多い。マネジメント経験者である実行委員は、その活動をサポートする側にまわり、自分でやったほうがスムーズに進むところ、もどかしい状況を見守った。それゆえ、中心となって活動した実行委員が、本セッションで、一番吸収することが多かった参加者であると思う。

実行委員会を設立してから9ヶ月、やっと報告書をCD‐ROM化するところまで辿り着き、すべての業務を終え、実行委員会は解散した。実行委員会設立までの準備を含めると1年以上にわたった活動の中で生まれたチームワークとネットワークは、何ものにも換えがたいものである。

帯広セッションを単なるイベントに終わらせないように、今回得た経験とネットワークをどう活かし、具体的な活動に発展させていくのかということを実行委員一人一人の今後の課題にしたい。そして、このセッションからアートマネジメント実践者が生まれ、次へとつながっていくことを信じている。

[川瀬直美/02年9月]

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