総合セッション

なぜ、いまアートなの?
アートの力、アートの社会的価値を考える

アートはいま、日本社会でどのような位置にあるのか。アートは必要とされているの?—いまこそ、アートマネジメントの根幹である「アートの力、アートの社会的価値」について議論する時です。ここでは、アートの可能性を多様な角度から可視化・言語化することを試みつつ、アート現場の悩みに効果的な処方箋はあるのか考えます。

パネリスト

北川 フラム (きたがわ ふらむ)
アートディレクター/アートフロントギャラリー主宰
主なプロデュースとして「アントニオ・ガウディ展」(78年)、「アパルトヘイト否!国際美術展」(88年)等。まちづくりの実践では「ファーレ立川アート計画」、「越後妻有アートネックレス整備構想」ほか。2000年より「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の総合ディレクターを務め、同プロジェクトは2001年の「ふるさとイベント大賞」のグランプリを受賞した。女子美術大学教授、地中美術館総合ディレクター。

椿 昇 (つばき のぼる)
アーティスト/京都造形芸術大学空間演出デザイン学科教授
1953年京都生まれ。京都市立芸術大学美術専攻科西洋画科修了。2005年「リトルボーイ」展(ニューヨーク)、パレスチナアルカサバシアターの美術を担当、同時にウェブを使った参加型プロジェクトを展開。2006年にMITのレジデンスなど世界3ヶ所でワークショップ。2003年、水戸芸術館で戦争と人間の関係を問う「国連少年」展を開催。2002年、教育用ロボット「ニューロキューブ」をリリース。2001年、「横浜トリエンナーレ2001」で室井尚と巨大バッタを展示。複数の大学を繋ぎ、学生参加の多様なプロジェクト型アートを開発している。

上山 信一 (うえやま しんいち)
慶應義塾大学教授(大学院・政策メディア研究科)
1957年大阪市生まれ。京都大学(法)、米プリンストン大学大学院(公共経営学修士)卒。旧運輸省、マッキンゼー(共同経営者)、米ジョージタウン大学研究教授を経て現職。専門は企業・行政機関の改革および地域開発。大阪府特別顧問、大阪市役所改革会議委員長等を務める。著書に『ミュージアムが都市を再生する』、『自治体再生戦略』などがある。
・メール:ueyama@pm-forum.org
・活動詳細:[http://www.pm-forum.org/ueyama/

内川 重信 (うちかわ しげのぶ)
トヨタ自動車(株) 社会貢献推進部長
1953年長野県生まれ。東京大学経済学部経済学科卒。1976年トヨタ自動車(株)入社。車両業務部、海外企画部、ヨーロッパ部、海外渉外広報部を経て、2002年から4年間トヨタモーターヨーロッパに駐在。2006年帰国後、現在に至る。大学時代には山岳部に所属、現在も休みの日には山登りが趣味。

モデレーター

熊倉 純子 (くまくら すみこ)
東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科助教授
慶應義塾大学および大学院で美術史を専攻し、大学院在学中にフランスに留学。パリ大学で6年間、現代美術論を学ぶ。帰国後、1992年から2002年まで(社)企業メセナ協議会事務局に勤務。企業の芸術文化支援活動の促進に従事する傍ら、アウトリーチ(社会普及活動)や芸術NPO、アーティスト・イン・レジデンスなどの調査研究に携わる。2002年4月より東京藝術大学に新設された音楽環境創造科で社会と芸術を結ぶ人材を養成する。

ページの先頭へ