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ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017へ行ってきました!

第2回の開催となるヨコハマ・パラトリエンナーレ(以下、パラトリ)は、「創作」「発表」「記録展示」と3部に分かれ、それぞれのプログラムを実施しています。オリンピアード文化通信では主催のNPO法人SLOW LABELのディレクターであり、パラトリの総合演出をされている栗栖良依さんに、まさにこれについてご執筆いただきました。(オリンピアード文化通信第6回「2020. その先への共創」)そんなご縁もあり、ネットTAM事務局スタッフ有志で、せっかくならとベイエリアクルーズツアーへ申し込み、パラトリの魅力を存分に満喫してきました。

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乗船した船


みなとみらいのぷかり桟橋から乗船し、象の鼻テラスまでのクルージングは、これから何が始まるのか?!わくわく感を増幅させてくれる時間。船には2兎のなんともチャーミングなウサギさんが同行してくれました。

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ともにクルージングしてくれた道案内役のウサギさん

到着間際になると、ミュージシャンの坂口修一郎さんディレクションの市民マーチングバンドがお出迎え。会場までクルージングメンバーを引率してくれました。いよいよ不思議な森の大夜会へ突入します。

―――人間・動物・男・女であることにこだわりすぎた私たち。ウサギになる資格がある人間なのかを知るためにここに来たようです。時間がない!とかなり急かされながら、森の中へ進みます。みんな立派なウサギになれるかな?―――

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パラトリバンド!

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物語のプロローグを語ってくれたウサギたち

会場のアートステージでは、ウサギたちのパフォーマンスと一体となった、展示されている作品を鑑賞。

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《Fairy of the cedar》 シーダひのき工房×小林勇輝

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《「ない」から始めるプロジェクト》
寺垣螢(訪問の家 朋)×新川修平(片山工房)×藤原ちから

森の中のステージがにわかに賑やかになってきました。いよいよメインイベントの現代サーカス「sense of oneness」の始まりです。クルージングメンバーは特等席に案内していただきパナガイドも配布されました。至れり尽くせりのクルージングツアーです。
巨大な皿に見立てた特設ステージで中央にはサーカスリングが吊るされています。次々と繰り広げられるパフォーマンスはまるでコース料理を振舞われるかの如く。みなとみらいの夕暮れをバックに、摩訶不思議な空間。それは未来の世界かもしれません。最後にはPizzaのお土産まで振舞われました!

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パフォーマンスステージ

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現代サーカス「sense of oneness」
総合演出:栗栖良依(SLOW LABEL) 演出・振付・出演:金井ケイスケ

パラトリではアクセスシビリティを担保するためさまざまな工夫や取り組みがされています。例えばウサギの耳をつけた「スタッフウサギ」は3色のチョーカーをそれぞれの役割ごとにつけています。赤は手話、黄色は外国語でのコミュニケーション、青はアクセスシビリティ研究講座の受講生。現代サーカスで配られたパナガイドは視覚障害者のためのものだそうですが、つけていると、見ていてとてもわかりやすかったです。

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手話を担当する赤のスタッフウサギたち


「創作」の期間であった第1部は5月27日~9月30日で行われ、今回はそれらが作品として「発表」される第2部でした。今後は11月8日~1月27日で、「記録展示」の第3部が横浜市内4か所の会場で巡回展示が行われます。
第3部へ足を運んでみませんか?2017のテーマである「sense of oneness」とけあうところ、ぜひ実感してみてください。

さて、ネットTAM運営事務局スタッフは立派なウサギになれたでしょうか?なれたような気がします?!そのくらい不思議の森は素晴らしいところでした。

2017年10月8日(日)
事務局:K 

ヨコハマ・パラトリエンナーレHP

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