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心の安らぎや精神的充実を求めることに重きを置かれる今日です。しかし、一方では伝統的なもの、地域の固有性といったものが弱まり、文化的風土の画一化が進みつつあります。 そこで、松江セッションのテーマは「温故知新」~日本音楽ルネッサンス~と題し、日本の伝統音楽をひとつの題材として取り上げ、これからの地域とアートのあり方を探っていくこととしました。 今回のセッションは、学問として主に西洋音楽を中心に教わってきた私たちが、「日本の伝統音楽を肌で感じて、心から楽しんでいくことが本当にできるのか?」「あなたの中に日本人のDNAは残っているか?」ということを具体的なテーマとして、三味線や安来節の実演を交えながら参加者の体と心に問いかけてみることにしました。 イヤー。しっかり残っていましたよ。洋会議室が、目を閉じるとお座敷にいるように感じてしまうぐらい日本の音が心に響いてしまいました。実はここでしくじると2日目はなかったのですが...。 まあ、何はともあれ、このセッションで殆どの参加者が「なんだ、日本の伝統音楽もなかなかいいじゃないか。」と感じていただけたようです。この感じることが動機付けであり、既にそこにはアーティストとアートマネージャーとの関係が生まれていることになると思います。 そして、現状分析と理想論に終わることなく、この講座を契機にアーティスト、教育機関、行政機関、地域の文化施設や文化団体が一体となった身近なアートマネージメントが行われるようになれば幸いです。 また、今回の講座は島根大学の音楽プロデュース論の授業にも組み込まれ、多くの大学生が受講したことも、今後のことを考えると大きな収穫となったと思います。 [(財)島根県文化振興財団 久保田孝/00年7月] |
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