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盛岡セッションでは、地域演劇のあり方について、「場」「人」「芸能」「ことば」の4つの方向から論議を展開させた。 盛岡は、盛岡劇場の誕生をひとつの契機として、演劇活動が大変活発になってきている。 また、演劇をめぐる環境も比較的整備されている都市である。その核となっている盛岡劇場が進めている「演劇の広場づくり事業」は、市民生活の中に演劇を浸透させ、市民誰もが「演劇という広場」に集えるような市民社会をつくろう、というもので、演劇ワークショップ、市民参加劇、「八時の芝居小屋」、演劇批評紙の発行、文士劇、市民参加の演劇賞、演劇ボランティアなどさまざまな活動を展開させている。確実に演劇層は広くなり、市民も「盛岡は演劇の街」と呼ばれることへの期待感を高めている。 しかし、その中で生み出される作品の質の高さとオリジナリティ、活動の核となるべき人材の層、地域の表現との関係、経済的基盤等は、必ずしも満足するべき程度まで達しているとはいい難い。演劇が地域の中で、地域で欠かすことのできない表現として育つために、克服すべき課題は少なくない。 盛岡セッションでの成果は、この課題を整理するという点において、「場と人と責任の関係」「生活と演劇と言葉の関係」など各パネリストがかなり核心をついて発言されたことだ。地域では今後、こうした課題を克服するためのプログラムを論議していかなければならない。そのためにもこうした機会が数多く企画されることが望まれる。 [盛岡市産業部商業観光課 坂田裕一/98年7月] |
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