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はじめまして、「企画屋の水戸黄門」こと、吉井と申します。職業は企画屋です。
「ITを活用した地域ブランド創造」を全国の地域の皆さまにお伝えして、どうやって地域に人を呼ぶか、どうやっておカネを生む力を創るかを、地域の皆さまと考え形にするべく、全国行脚の旅を続ける一座の座長です。
もともとは、ラジオの放送作家からキャリアがスタートし、イベントプロデューサー時代に、NTTさんの実験イベントで日本初インターネットライブ配信を担当します。1995年、これがネットとのかかわりのスタートです。まだ、モデムが主流で通信速度が28.8k程度の時代に、恵比寿ガーデンホールからアーティストhitomiのライブをインターネット動画配信して、「テレビ放送に頼らなくても情報を配信できる時代が来る!」と、いたく感動したのをいまでも思い出します。
あれから、14年。自分の歩いてきた道は、「インターネットと動画配信」の歴史であり、「市民が誰でも映像を創れる」時代への変化を、現場から見てきました。
放送局や映像プロダクションが占有していた映像制作という技が、技術革新により一般に開放され、10万円以下のカメラと自宅のPCでちょちょいと編集。しかも、YouTubeに代表される無料動画配信インフラの普及で、全世界に「ただで!」自分の創ったコンテンツを送り届けることができるようになりました。
日本初インターネットライブ配信を手がけて14年、この間は「プロとアマの垣根が限りなく無くなった」時代です。
はっきりしたことは、「何を伝えたいのかが重要である」ということです。
私は、自分の歩んできた職業人としての知恵とノウハウを、日本各地からの情報発信に生かし活性化につなげるべく活動しています。
最初の活動は、2005年、故郷佐渡島からスタートします。
佐渡の子どもたちに故郷のすばらしさを知ってほしいと、アルピニスト・野口健さんに特別に環境学校の開催を依頼します。野口健さんは、男気のあるすばらしい方で、私の熱意にこたえて、彼のスポンサーであるコスモ石油様を紹介いただき、コスモ石油の環境学校の一環として「野口健 環境学校 佐渡」が05年に3回されます。

中国や韓国からの漂流物が流れ着く海岸の清掃活動を市民参加で実施したり、先日放鳥された朱鷺のえさ場を作るべく棚田を整備して、朱鷺が大空に舞う準備活動を行う中で、故郷の自然の大切さを認識してもらうものです。

棚田の整地をやっていると、いつの間にか子どもたちの泥んこ相撲がスタート。気がつけば大の大人もご覧のあり様で泥だらけです。ちなみに上の写真は、私が野口健さんになぎ倒されたところ。いやー、さすが世界のアルピニストは腰が強い! こんな迫力ある映像も含め、レポートとともに動画でネット配信して、「美しい佐渡の自然を維持する大切さ」を知ってもらうことに着手しました。
同じく、05年に「佐渡、お笑い島計画」をスタートします。04年10月の中越地震で新幹線が遮断され、その後の風評被害で佐渡観光は壊滅的な状況に陥ります。これを打開してほしいと、地元行政からの企画依頼を受けて立ち上げたのが、お笑い芸人を佐渡に半年間滞在させて、毎日取材動画とブログで佐渡情報を発信する「佐渡、お笑い島計画」です。

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05年は吉本興業の子宝、06年は大阪から大ベテラン若井ぼん師匠、07年はソーレアリアからデカメロンが佐渡お笑い親善大使となり、滞在期間中の半年間毎日休まずに、地域のお祭りに参加し、敬老会で笑わせ、学校の特別講師をやり、地域住民とのふれあい・出会いを動画でレポートし、ブログにアップしていきます。
3年間続けたこの活動は、07年11月段階で、google検索で「お笑い」と入力すると、天下のお笑い帝国吉本興業様より検索上位の25位にポジショニングされます。地域発コンテンツが吉本興業を抜く! いままでではありえなかったことが、SEO(サーチエンジン最適化)対策を熟知して、「見られるネットコンテンツを毎日更新」していくと、現実となりました。
この「お笑いによる地域情報化、活性化施策」は、お笑い芸人一組とスタッフ最低1名で毎日更新が可能で、コストパフォーマンスの高い地域情報発信の活動です。
お笑い島計画のメリットを整理すると、下記のようになります。
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島の支援者からネーミングとパッケージ開発を依頼された地域ブランド米「海舞 u・ma・i」は、5kg 5000円という高価格帯ながら、ネット販売だけで1000パックを生産するヒット商品となり、新たな地域商材として注目を浴びています。
この佐渡お笑い島計画が2年目に入る時に、島出身の若者たちをUターンさせて、佐渡島をIT立島にしたいとの想いから、合同会社スマイルを立上げ、実施運営の母体とします。首都圏企業様のwebサイトコンテンツ制作や映像制作を事業ドメインとして、若者が島に戻り、故郷での生活を営みながら、最先端のコンテンツビジネスを展開する事業モデルです。
これら佐渡での活動を事例として、「IT×地域」で情報化・活性化のお手伝いをするべく全国行脚を続けている私は、昨年よりTOYOTA Gazoo mura活動をサポートすることとなり、全国行脚に磨きがかかり、短い脚がどんどんとすり減ってきています(ニガ笑)。
TOYOTAが提案する新しい体験型ドライブ「Gazoo mura」は、マチとムラの交流を生み、マチの人は癒され、ムラは活力を取り戻していきます。
「Gazoo mura」で訪問する農家民泊のおじさん・おばさんたち。皆さん元気です。生きいきしています。われわれが忘れかけている「心のふれあい」があります。「おばちゃん、また来るからね」と言いたくなる「人々」がそこには待っています。
しかしながら一方で、若者たちは職場を求めて都市に向かい、少子高齢化・過疎化に歯止めがかからないのが現実であります。

全国行脚の旅で出会う「主のいなくなった家」の末路です。心が痛みます。
地方に人が住まなくなると、森林の保全、食糧・水資源の確保、日本独自の伝統文化の保持が危ぶまれ、日本人が長い歳月をかけて育んできた豊かな生活文化の喪失に繋がります。
誰かがこの現状を止めてくれるのでしょうか? 誰でもありません。
自分ができることを、自分たちがやれることを、確実に踏み出していく「勇気」がいまこそ必要な時代と感じます。
「その土地で生まれ、その土地で育ち、その土地で出会い、その土地で恋をして、その土地で暮らし、その土地で土に還る」
都会に固執せず、故郷に帰り、故郷で暮らせる「きっかけ」を、私は創っていきたい。
そのために、地域がITという手段を使って、どうやって地域に人を呼ぶか、どうやっておカネを生む力を創るかを、ともに考え、形にするべく、企画屋の水戸黄門一座の旅は続くのであります。
(2008年12月31日)
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