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「発生した過去の事故から防止策を学ぶこと」...「アートのリスク・マネジメント入門(3)」より

本日、アートマネジメント事始め「アートのリスク・マネジメント入門」の連載第3回を掲載しました。
テーマは、「リスク・マネジメントにおいて重要な経験値と対応の姿勢 」です。

リスクには「避けられるもの」と「避けられないもの」がある。避けられないリスクの代表例は自然災害など。では避けられるリスクとは?―このあたりを考える内容です。

一見当たり前のようだけれど改めて大事だなと思ったのは、「発生した過去の事故から防止策を学ぶこと」がリスク軽減に欠かせないというお話。

確かに、手数をふんで不安要因をなるべく減らしておくためには、過去の事例に学んで対策をたてるのが一番と思います。どこかで事故が起きれば、それは発生とともに過去の事例となり、「想定可能なこと、想定しておくべきこと」になります。同様の事故を繰り返せば、「以前、あそこで同じような事故があったのに...」となってしまうわけで。


何日か前、連載第3回の掲載準備をしているさなかに、美術品の破損事故のニュースが入ってきました。九州国立博物館が展示予定だった古代の馬具、国宝の「鉄地金銅張鐘形杏葉」が輸送中に破損した件です。新聞報道によると、思ったより劣化が進んでいたためとのこと(関連記事:7/8産経ニュース)。

国宝級だと報道されるのだなと思い、ネットで美術品破損を検索してみると、いくつかの事例が。
2010年1月22日にはNYのメトロポリタン美術館でゴッホの絵画(約117億円相当)が破損。原因は、美術館の講座に出席していた人がバランスを崩して作品に倒れこんでしまったことだそうです(関連記事:2010.1.25 Bloomberge)。

美術系に限らず、舞台芸術も、事故の報道はあります。


こうした過去の事故例(特に原因と対応策!)をまとめて蓄積し、アートマネジメント関係者がいつでも引き出せるようにしておくといいですよね。既にそんなことをしているところはあるのでしょうか?!ご存じの方がいらしたら教えてください。ネットTAMでも、事故を把握した際は、本ブログなどに蓄積したいと思います。

ということで、第3回連載もご一読ください!

risk-management-03-01.jpg 第3回連載より。阪神・淡路大震災での事例から。

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