2005年に始まり、今年のゴールデンウィークでで5回目を数えた“熱狂の日音楽祭”「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」(LFJ)。東京だけでなく、金沢、新潟、びわ湖の3都市でも開催されるようになりました。本家のフランス・ナント市で始まったこの音楽祭のフォーマットは、日本以外にも、ブラジル、スペイン、ポルトガル、ポーランドなど、世界各地に広がりを見せています。
先日LFJ関係者の方にお話を伺う機会があったのですが、大きな音楽祭をマネジメントするための、危機管理含む体制作り、時代認識、業界における課題の認識、そして情熱に敬服しました。始めの一歩を踏み出すこと、継続することの苦労は、華やかで賑やかな音楽祭本番で語られることはありませんが…。
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」5年の節目に出版された書籍、『クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか~ラ・フォル・ジュルネの奇跡~』(片桐卓也、2010.3、ぴあ)を頂戴したので、早速拝読しました。本家ナント市でラ・フォル・ジュルネが生まれた経緯や、日本での開催について、その背景が丁寧に書かれています。
クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか――クラシック音楽以外の分野にも想像を広げながら読んでいくとおもしろかったです。
そういえば、学生時代の友人が毎年LFJを楽しみにしていて、時期が来ると「今年は行かないの~?」と連絡をくれます。アート関係者や特別なクラシック愛好家以外の人が、そうしてごく普通に楽しみにしているのを知るのは、主催者ではないのですが、なんだかうれしいです。
ネットTAMでは、メンバーズ登録時のアンケート等を通じて、ユーザーの皆さまからたくさんのコメントを頂戴します。毎月の定例会ですべて拝読しています。ネットTAMの活動やトヨタの社会貢献活動に対する多くの励まし、ありがとうございます。
コメントの中には、ご質問や、ネットTAMへの掲載希望情報等もありますので、本ブログで、できる限りお答えできたらと思っています。いずれ、よくある質問(FAQ)のページを設けてもいいですね。
(参照:07.4.23ブログ、07.5.27ブログ、07.5.28ブログ、07.9.21ブログ、07.10.5ブログ、08.1.25ブログ、08.9.4ブログ)
【質問】
(Q)ネットTAMは、トヨタのどこが運営しているのですか?
→(A)トヨタ自動車の社会貢献推進部 企画室 文化活動グループです。
(Q)社会活動の中に、起業家のためのセミナーや育成プログラム等はありますか?
→(A)弊社の社会貢献プログラムに「豊森」という活動がございます。企業(トヨタ)、行政(豊田市)、環境NPO(NPO法人地域の未来・志援センター)の産・官・民の協働で、林業の衰退による人工林の荒廃、都市部への人口流出に伴う農山村の限界集落化などの社会課題を解決し、地域環境の改善に結びつけることを目的に都市と森をビジネスでつなぐ人材を育成するプログラムです。詳細につきましては、こちらのサイトをご覧ください。
【掲載希望情報】
• 学芸員や文化事業関係の就職をめざしているので少しでも関連のある求人情報を得たい。
• イベント、ボランティアやアルバイトの情報が知りたいです。
• 首都圏だけではなく、地方の求人も充実させてほしい。
→(A)求人情報掲示板「キャリアバンク」に、各地からたくさんの求人情報が寄せられるよう、ネットTAMもキャリアバンクの存在の周知に努めます!皆さまもぜひ広報にご協力いただけたら幸いです。
• 情報掲示版に画像が載せられるようにしてほしいです。
→(A)サーバー容量の関係もありますが、話し合ってみたいと思います。
• 特に地方で活動されている事例などの情報交換や、地域にどうやって活動を根付かせていったらいいのか等、まだNPO以前の私たちにも役立ちそうなコンテンツがあれば助かります。特に助成金情報は大助かりです。
• 芸術団体や個人に対する助成金や奨学金など支援情報を逐次掲載するページを設けていただきたい。
→(A)助成金情報は、リンク集「芸術文化の助成について」、ブログ(随時ご案内)等に掲載しています。アートマネジメント事始め「芸術文化助成入門」もぜひご参照ください。
• 企画展覧会などの情報があるのはよいのですが、コンペティションなどの情報もあるとよいのではないでしょうか。
→(A)「情報掲示板」には公募やコンペの情報が寄せられることがあります。検索条件を「公募・募集」にして検索してみると見つかるかもしれません!
• アートマネジメントのセミナー等の開催がありましたら、ご案内いただきたい。
→(A)「情報掲示板」にアートマネジメント関連の講座情報が寄せられることがあります。
その他にも、以下のご希望をいただいています。
• 無料などの公演情報
• 世界の経済、食事情の情報をもっと知りたい。
• いろいろなアーチストの情報やアートオーガニゼーション、文化財団の情報とリンクできたり、それらの情報があるといいと思う。
• アートに関しての幅広い情報が得られるので、常時サイトを見させていただいています。特にギャラリー関係者が、見ているとの話をよく耳にします。自分ではパフォーミングアーツが専門ですが、パフォーミングアーツでも、舞台にアート作品を置くこともあるし、他のアーチストとのコラボレーションも多く行っているので、パフォーミングアーツ(ダンス,演劇,等)の情報が、一緒にあるといいと思います。舞台監督や、照明、舞台制作者の情報などです。アートマネジメントや、舞台制作等、ブログも読ませていただいていますが、実際に舞台制作者や、アートマネジメントをしている人の話や、仕事などに関しての記事があるともっといいと思います。
• 海外の美術館やギャラリーでの開催予定の展示内容とかをオンラインで読んでみたい。
• アーティストインレジデンスの企画・運営ノウハウ。
7/15ブログ「発生した過去の事故から防止策を学ぶこと」…「アートのリスク・マネジメント入門(3)」よりで、今後アート系イベントの事故例等をネットTAMでも蓄積していきたい旨書きました。
本日、ドイツで開催されてきた世界最大規模のレイブ「ラブパレード」で、7/24に死者19名負傷者340名の大きな事故が発生したとのニュースが入りました。
事故原因は今後詳しく調査されるようですが、貨物駅跡地を利用した屋外会場に向かうトンネルの中が予想以上の人出で大混雑し、将棋倒しや圧迫などで大パニックとなったことが大きな原因とのこと。
Wikipedia「ラブパレ―ド」が、原因含めいち早く事故について掲載しています。
現在掲載中の「アートのリスク・マネジメント(3)」では、「上演系と展示系に共通していえる重要なリスク・マネジメントのひとつに、イベントでの観客誘導や上演中の観客の誘導方法がある」との指摘がありました。対策は「主催者が過去にアートの企画をどのくらい経験していて、そのノウハウをどれだけ持っているか、その防止のため、あらかじめ十分な準備ができているかどうか」とのこと。
今回の事故の犠牲者のご冥福をお祈りするとともに、同じような事故が起きないよう、われわれもこの事故から学ばねばと思います。
7/22付の朝日新聞夕刊に、フランス政府が文化等のソフトパワーで自国のブランド力の維持、経済拡大をめざすことに乗り出した、という内容の記事がでていました。
具体的な方法としては、仏外務省が5年間で約110億円の新規予算を投入し、約140の既存の公的文化施設を民間機関と協力して官民一体で再編するというもの。
新興国の躍進が目覚ましい中、国としての「居場所」に危機を感じた結果の動きだそうで、「文化」をもって対策に乗り出すのは、いかにもフランスらしいですね。大臣が「国のブランド維持、経済拡大には文化だ」と明言するあたり、ちょっとうらやましくもあります。。。
国や地方政府が文化とどう向き合い、どういう立場をとるのか。
これからきっと二極化が進むように思います。どちらに明るい未来が待っているか・・・。
前回のブログでご紹介した「シルク・ドゥ・ソレイユ:ZED」のカタログには、シルク・ドゥ・ソレイユの本拠地であるカナダ・ケベック州政府が1ページを使って広告を掲載していました。
曰く、「文化への投資は、未来への投資―Investir dans la culture, c'est investir dans l'avenir」。
アイデンティティーや州ブランドの確立に、カナダの中でもひときわ敏感なケベック州。
ケベック発のアートを、州政府として惜しみなく応援し、ともにPR。長い目で見れば、巡り巡ってそれがケベックの力強く明るい未来につながるんだという確信があるのでしょう。ケベックにとっては、われわれが想像するよりはるかに切実な問題でもあるかと思います。
文化予算は多いにこしたことはないですが、まずは何より政府が「文化は大事なんだ」とはっきり打ち出すこと、さらには、「うちの国/地域にはすごい文化、すごいアートがあるんだよ」と堂々と支持してくれることも、国・地域の文化振興には欠かせないよなあと思ったことでした。
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フランス文化守れ! 政府が海外発信拠点を再編 (2010.7.22 朝日新聞)
【パリ=稲田信司】フランス政府は21日、来年1月までに海外での仏文化の発信拠点を再編し、外務省所管の「フランス学院」として統合する計画を発表した。中国をはじめ新興国が国際舞台で存在感を増すなか、映画などソフトパワーを総動員し、自国のブランド力の維持に乗りだす。
クシュネル外相は21日の記者会見で「中国やインドが台頭するなか、フランスの居場所はどこにあるのか。経済拡大のためにも、文化力を刷新する必要がある」と指摘。欧州にある既存の公的文化施設を縮小する一方、新興国での活動拡大を示唆した。
英国の国際交流機関ブリティッシュ・カウンシルや中国の孔子学院などの活動に対抗し、フランス学院のブランド化を急ぐ。仏外務省が5年間で総額1億ユーロ(約110億円)の新規予算を投入し、約140の既存の公的文化施設を再編。民間の仏語教育校アリアンス・フランセーズとも協定を結び、官民一体で活動を広げる構えだ。
仏外務省によると、フランス映画は米国映画に次いで世界で上映されているという。だが、最近の仏日曜紙の世論調査では「フランスは国力が衰えている」と回答した国民が71%にのぼり、5年前の同じ調査よりも5ポイント増えた。
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先日、第65回のリレーコラム「アートの力」を執筆くださった、YMCA国際賛助会の徳永さんよりシルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」のドレスリハーサルにご招待いただきました。
「シルク・ドゥ・ソレイユ(太陽のサーカス)」は、カナダを拠点に世界200都市で様々な演目を上演し、これまでに8000万人の観客を動員しているサーカス団です。
世界に7つの拠点があり、それぞれの国で「紛争で家族や家をなくした子どもたち等に、自信と希望を持って生きてもらいたい」というミッションのもと、子どもたちをショーに招待したり、実際にパーフォーマーのトレーニングを体験していただいているのだそうです。
YMCA国際賛助会の障がい児プログラムや、フリースクールに参加している不登校の子どもたちとその家族、そして、プログラムを応援しているサポーターの皆さんも、その一環として、ご招待いただいているそうです。
さて、W林とU野は、「ZED」シアターのある舞浜駅に着いた瞬間から、興奮状態です。舞浜には有名なディズニーランドがあり、駅を出た瞬間から非日常空間が拡がっています。
客席数2170席という、大きな特設シアターにはワクワク顔のこどもや大人が沢山、シアター内ではお酒と食べ物を販売しており、ワインやビールを飲みながらショーを見ることができます!!!もちろん、お酒を買って席に着きました。
お酒を飲みながら見るショーは本当に最高でした。子どもや大人がそこかしこで笑ったり、歓声を挙げていました。衣装や装置の技術の高さは言うまでもありませんが、なんといってもそこでパフォーマンスしている、人間の美しさに圧倒されました。
ショーが終了、しばらく動けなくなっていたW林とU野は「人間って素晴らしいな」と感動と嬉しさにいっぱいになり会場を去りました。
感動を忘れられず、シルク・ドゥ・ソレイユのサイトを見てみました。そこで、創設者の「人々に希望を配達すること、それは人でしか成しえない。」という言葉をみつけ、徳永さんへのお礼のメールに引用させていただきましたところ、お返事をいただきました。素敵な言葉をいただいたので、最後にご紹介させていただきたいと思います。
「人間の力の素晴らしさと可能性が観る人に伝える感動は計り知れないと思いました。感動は自然からも得られますが、“希望”は確かに、人からしか受け取れないものですね。出演している人たちも、観客から得ているものは大きいと思います。舞台芸術はその場に居合わせなければ伝え合うことのできないシンパシーの交換が人をとりこにするのでしょうね。」
「アートの力」というものを、実感した一夜となりました。
横浜市中区若葉町に先月オープンした新たなアートの拠点「nitehi works」に行きました。
建物に一歩足を踏み入れると、高~い天井に巨大なファンがくるくると回っています。レトロな雰囲気とおしゃれさが同居している空気。
天井には巨大なファン、壁にはアート
このフリースペース「nitehi works」は、築44年のビル(昨秋まで、日本専門店会連盟・横浜専門店会事務所)を改修して、アーティストやクリエーターが集えるオープンスペース兼カフェとしたもの。H22年度横浜市空き店舗活用認定事業でもあるそうです。
リノベーションを手掛けたのは、アートユニット「似て非Works」。ユニークな名前は、「同様に見えて、そうではない」という孟子の言葉「似て非」からきているそうです。「この場所と出会い関わることで“分かること、変わること、うまれること”。それらを軸にして次に繋がる似て非なるものを模索していく」のがこのnitehi worksのコンセプトだそうです。
アートワークやデザインワークを行う似て非Worksならではの改修で、天井の巨大ファンは実は屋上にあった室外機を再利用したものだったり、横浜専門店会時代の重厚な金庫が活用されていたり。中2階にも1階が見下ろせるアートな空間が広がっています。
中2階はオープンスペース。展示も。
中2階から階下が見下ろせます。
1階にはカフェもあります。おしゃれでおいしくてリーズナブルな食べものの数々がうれしい。揚げたてゴボウチップスが冷たいビールにぴったりで、とてもおいしかったです。
黒板にカフェメニュー
アート展の会場となることも。先月は、徳島県神山町と横浜野毛の地域交流プログラム「アートとまちづくり:神山×野毛」の第2会場となっていました。
カフェでくつろいでいると、隣に地元の方と思われるおじさま方が2人語らっていました。昔話をしつつ、ここに人が集っていることを喜んでおられる様子でした。あるものをいかして地域の新しい発信の拠点にしていく――いいですね。今後の「nitehi works」の活動が楽しみです。
▼「nitehi works」 http://www.nitehi.net/nitehiworks-tpo.htm
ついに梅雨があけました!真っ青な空が広がっています。夏です。
小学校も夏休みに突入。
そして今日から大人たちも、夏の連休ですね。
そんな、梅雨明けの連休にもってこいの美術展があります。アサヒビールが昨年から80年構想で展開する「すみだ川アートプロジェクト2010」(※)のひとつ、「遠藤一郎:隅田川いまみらい郷土資料館」です。
このアートプロジェクト、スケールが大きいです。 隅田川の河口から源流の甲武信ヶ岳(こぶしがたけ:甲州(山梨県)・武州(埼玉県)・信州(長野県)の境にある山)まで、アーティストの遠藤一郎さんと「いまみらい調査隊」メンバーが全長約173㎞を遡り、上流から下流まで、流域での人々の生活や文化、環境などを徹底調査。その間に拾い集めたものや、関係者へのインタビュー映像の展示を通して、隅田川流域の「いま」を知り「未来」を考える「郷土資料館」に仕立て上げたというものです。
会場である「すみだリバーサイドホール・ギャラリー(東京都墨田区吾妻橋)とアサヒビール本社ビル1階には、「こんなものまで川に!?」というものや、普段は見過ごしてしまいそうな自然の数々が、遠藤一郎さんの目を通して集められ、ひと工夫の上、展示されています。小さな子どもも興味深そうに、あれこれ見て回っている様子は、見ているこちらも楽しくなります。
へえ~と思ったのは、「あぶり出し絵画」。上流の水を使って描いたものは絵がほとんどあぶり出されないのですが、河口に近い水ほど、あぶり出しでくっきり絵が浮かんでいます。それだけ上流の水はきれいで、下流は…なのですね。くんできた水をそのまま見比べるのもありですが、さすがアーティストならではの比較のしかたです。
オープニングでライブペインティングも見せたアーティストの遠藤一郎さんは、ミュージシャン、DJ、デザイナー(多摩川カジュアル)、絵画、映像など多彩な活動を行う「未来美術家」。いつも挨拶がすっごく元気、服装も毎度楽しみです。あ、遠藤さん、昨日今日明日「吾妻橋ダンスクロッシング」で踊っているらしいですよ。
その遠藤さんがオープニングで語った言葉―「ここにあるものに、ゴミはひとつもありません。すべてが恵みです」。
とりわけ印象的でした。
さあ、夏といえば隅田川。自然の恵み、川の恵みのいま&未来を感じに、梅雨明けの連休に「隅田川いまみらい郷土資料館」に行かれてはいかがでしょうか!

左:アーティストの遠藤一郎さん、右:オープニングでのライブペインティング
「遠藤一郎:隅田川いまみらい郷土資料館」
◇会期:2010年6月26日(土)~7月25日(日) ※会期中無休
◇開館時間:10:00~19:00
◇観覧料:無料
◇会場:すみだリバーサイドホール・ギャラリー(墨田区役所庁1階)ほか
◇アーティスト:遠藤一郎、水川千春ほか
◇主催:財団法人アサヒビール芸術文化財団、すみだ川アートプロジェクト実行委員会
◇共催:墨田区、アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会
◇企画協力:社団法人企業メセナ協議会
◇お問合せ:アサヒビール芸術文化財団 03-5608-5202
※「すみだ川アートプロジェクト2010」:2009から2089年までの80年間、"隅田川"にしっかり目を向けて、多くのアーティストと市民が一緒になって、みんなでつくり、みんなで楽しむ「川の手文化」を発信していく、長期的かつ継続的なアートプロジェクト。80年前の隅田川はきれいだった、ならば80年かけてまた元の美しい隅田川に戻していこう!という試みだそうで、なんとも壮大な、希望を感じる計画ですね。
本日、アートマネジメント事始め「アートのリスク・マネジメント入門」の連載第3回を掲載しました。
テーマは、「リスク・マネジメントにおいて重要な経験値と対応の姿勢 」です。
リスクには「避けられるもの」と「避けられないもの」がある。避けられないリスクの代表例は自然災害など。では避けられるリスクとは?―このあたりを考える内容です。
一見当たり前のようだけれど改めて大事だなと思ったのは、「発生した過去の事故から防止策を学ぶこと」がリスク軽減に欠かせないというお話。
確かに、手数をふんで不安要因をなるべく減らしておくためには、過去の事例に学んで対策をたてるのが一番と思います。どこかで事故が起きれば、それは発生とともに過去の事例となり、「想定可能なこと、想定しておくべきこと」になります。同様の事故を繰り返せば、「以前、あそこで同じような事故があったのに…」となってしまうわけで。
何日か前、連載第3回の掲載準備をしているさなかに、美術品の破損事故のニュースが入ってきました。九州国立博物館が展示予定だった古代の馬具、国宝の「鉄地金銅張鐘形杏葉」が輸送中に破損した件です。新聞報道によると、思ったより劣化が進んでいたためとのこと(関連記事:7/8産経ニュース)。
国宝級だと報道されるのだなと思い、ネットで美術品破損を検索してみると、いくつかの事例が。
2010年1月22日にはNYのメトロポリタン美術館でゴッホの絵画(約117億円相当)が破損。原因は、美術館の講座に出席していた人がバランスを崩して作品に倒れこんでしまったことだそうです(関連記事:2010.1.25 Bloomberge)。
美術系に限らず、舞台芸術も、事故の報道はあります。
こうした過去の事故例(特に原因と対応策!)をまとめて蓄積し、アートマネジメント関係者がいつでも引き出せるようにしておくといいですよね。既にそんなことをしているところはあるのでしょうか?!ご存じの方がいらしたら教えてください。ネットTAMでも、事故を把握した際は、本ブログなどに蓄積したいと思います。
ということで、第3回連載もご一読ください!
第3回連載より。阪神・淡路大震災での事例から。
過日、新国立劇場舞踊チーフプロデューサー永田宜子さんが第66回リレーコラム「『劇場力』活用のすすめ」で紹介してくださった、新国立劇場の独自作「椿姫」を観に行きました。
この作品は以前に一度拝見したことがあったのですが、コラムで作品にまつわる話を読んでから観ると、不思議と以前とは見方も変わっていました。ロシア文化省の後援でボリショイ劇場で公演、ロシア人にも評判だったんだよなあ、ロシアの人はどのあたりを見たんだろうなどと想像にふけったり。。。
この舞台は舞台美術(巨大な背景画)が印象的なのですが、これはロシアのバレエファンの頭にも焼きついただろうなあと想像してみたり。
久しぶりにバレエを観ましたが、きびしくもしなやかに丁寧に鍛錬された肢体の美しさや、技の数々には、いつもながら鍛えぬいた人だけが醸し出せる「プロフェッショナルな仕事ぶり」を感じずにはいられませんでした。
アートマネジメント的にいいなと思った発見をいくつか。
★その1:「託児サービス」を提供していること→詳細。
バレエを習っているだろう小さなお子さんがたくさん来ていましたが、小さいお子さんにはもっと小さな兄弟姉妹がいる可能性が高いので、託児サービスは「あるといいなサービス」だと思いました。
★その2:幕間の休憩時間にホワイエで食べられるスイーツや軽食「ブッフェ」がGOOD!
演目にあわせて内容が変わったりするそうで、観劇の楽しみのひとつになりそうですね。ハーフプレートは600円なのですが、いろいろな種類のものが盛り合わせになっていてちょっとお得な気分に。食べるつもりはなかったのに、なんだか注文して食べてしまっていました。。。気のきいたおいしい食べものは劇場への愛着を増すことを再確認。
★その3:シーズンプログラムをしっかり広報。
パネルなどを使って今シーズンはどんなプログラムが観られるのか長いスパンのPRをしていました。結構な人がパネルの前に行ってちゃんと見てました。子どもも。

永田さんにコラムを書いていただき、新国立劇場やバレエプログラムを、これまでとは違った視点で楽しんだ夕べでした!
コラムで紹介されていた「ペンギン・カフェ」は11月に登場です。みなさんもぜひ「劇場力」を感じに、新国立劇場にお運びください。
第61回 リレーコラム「美のリゾート文化の創出に向けて」で、
二期リゾート代表取締役の北山 ひとみさんがご紹介くださった、
那須高原山麓のアート・ビオトープ那須で開催される夏の学校「山のシューレ」。
今年も、7/30(金)~8/3(火)までの5日間、開催されるそうです。
本日すてきなご案内をいただきました。
魅力的な講師陣、プログラムだね~とネットTAM運営事務局でも話題になりました。
うれしいことがありました。
トヨタ芸術環境KAIZENプロジェクトの「パブリックコメント」参加案件について、一般の方から問合せがあったのです。
KAIZENプロジェクトでは、公募に際して浮き彫りになったアートマネジメント現場の切実な課題や前向きな解決策を、社会に発信して多くの人と共有することも、プロジェクトの役割の一つとの考えました。
そこで、KAIZEN応募案件を公開し(希望者のみ)、広く一般から意見や感想、提案、連携のオファー等を収集する「パブリックコメント」を試みました。 ※詳しい内容や参加状況などはこちら
応募総数79件のうち、「パブコメ募集」に参加されたのは47件。
ぱぶこめ締切後も引き続きサイト掲載を希望された案件は、現在も「トヨタ芸術環境KAIZENプロジェクト」サイトで情報公開していますが、数日前、パブコメ番号NO.8「ドキュメンタリーDVD<ハクナマタタ!>全国上映運動」の情報をご覧になった大学講師の方が、このDVDを講義で使いたいと連絡をくださったのでした。
早速、本案件の主催者にご連絡したところ、問合せを喜んでくださいました。
KAIZENプロジェクトのパブコメントの試みから2年になりますし、WEBをご覧になった方からのお問合せは久しぶりで驚きましたが、このような形で「つながり」ができると、事務局としても大変うれしいです。
★パブコメについてご報告した過去のKAIZENブログ
・「パブリックコメント」のじんわり効果ふたたび(2009.1.23)
・KAIZENプロジェクト「パブリックコメント」のじんわり効果(2009.1.9)
・KAIZENパブコメから、つながり生まれる(2008.10.6)

ジャンルやキャリアを越えたオリジナリティ溢れる次代のダンスを対象とし、その作品を創り出す振付家のステップアップをサポートする「トヨタ コレオグラフィーアワード」。
今年も、いよいよ10日後、7/19(月・祝)に最終審査会「NEXTAGE」が開催されます。
「ネクステージ」では、229名(組)の応募の中からファイナリスト選考会(映像・書類選考)を経て選出された6名(組)のファイナリストが、振付作品を上演。
審査委員・ゲスト審査委員の投票により、「次代を担う振付家賞」1名、観客投票により「オーディエンス賞」1名が選ばれます。
▼主旨・審査行程/ネクステージ詳細 (上演日時&会場&スタッフ)/賞/ファイナリスト/ 審査委員/ ゲスト審査委員 /チケット情報 /問い合わせ
ファイナリスト情報を見ると…みなさんバックグラウンドもさまざまで、気になります。お、ゲスト審査委員に束芋さんが。どのような反応をされるのでしょうか、楽しみですねえ。
皆さまもぜひ、ネクステージにお運びください!
ネットTAMでは、より便利に快適にサイトをご利用いただけるよう、日々小さなリニューアルを重ねています。
このたび、「情報掲示板」にご投稿いただく際の<必須項目>を変更し、メールアドレスの公開/非公開を選択できるようにいたしました。ご都合のよい方を選択なさってください。
※「公開」にすると
→ログイン時に使用したメールアドレスが表示されます。迷惑メール防止のため、掲示板の画面上では画像で表示します。画面上部に表示されますので、情報閲覧者(ユーザー)にとっては、情報主体の連絡先がわかりやすいよさがあります。
※「非公開」にすると
→ログイン時に使用したメールアドレスが表示されませんので、気軽に広報・告知できます。公募や参加者募集等の情報は、サイト閲覧者が連絡できるよう、本文スペースに連絡先(メールアドレス等)を記載されることをおすすめします。
今後ともぜひ「情報掲示板」をご活用ください!
他にも「こんな機能がほしい」「こうだったらいいのにな」がありましたら、ぜひ事務局までご連絡ください。https://www.nettam.jp/main/contact/
文化庁から以下が公募されています。
そういえば、本制度、事業仕分けで話題になっていたのを思い出しました。まだこれまでのものと比べてみていませんが、仕分けの結果、従来と内容はかわったのでしょうか。あの時賛否いろいろ意見が出ていたので、その結果どうなったのか興味があります。
取り急ぎ、以下文化庁WEBより情報を天気します。応募書類等の詳細はWEBをご確認ください。
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平成23年度新進芸術家海外研修制度について
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平成23年度新進芸術家海外研修制度の募集を下記のとおり行います。
本研修制度の募集案内については,下記添付ファイルよりダウンロードして下さい。また,本研修制度に関する質問については,文化庁または推薦団体にお問い合わせください。
【事業の概要】
本研修制度は,我が国の将来の文化芸術の振興を担う人材を育成するため,各分野の若手芸術家等に,海外で実践的な研修に従事する機会を提供し,研修する際の渡航費・滞在費を支援します。
【対象部門】
美術,音楽,舞踊,演劇,舞台美術等,映画,メディア芸術
【提出書類】
募集案内を参照
【文化庁への提出期限】
平成22年9月10日(金曜日)(必着)
※ 応募者は募集案内に記載している各推薦団体に書類を提出して下さい。また,推薦団体ごとに提出期限を定めていますので,提出先の推薦団体に提出期限の確認をして下さい。(文化庁へ直接提出することは出来ません。)
【問い合わせ先】
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
文化庁文化部芸術文化課支援推進室育成係
電話 03(5253)4111(代表)内線2081 2082
(9時30分から18時15分まで)
※ 推薦団体の連絡先については,募集案内に記載しています。
【ダウンロード】
・ 募集案内(PDF形式(16.1MB))・ 申込書(様式)(EXCEL形式(116KB))
* 申込書(様式)はシート形式になっています。
※上記は文化庁WEBでご確認ください。 ※ネットTAM運営事務局註