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阪神・淡路大震災から15年>「神戸文化支援基金」など、神戸の今。

間もなく15回目の1.17が巡ってくる。
今月1日に公開した、Pez Verde岡野亜紀子さんによる第7回TAMSEED「KOBE 1.17 希望の灯」を、ぜひ今週、改めて読んでいただけたらと思う。
TAM開催1年後の岡野さんの振り返りもぜひご一読ください(1/14追記)。

大変だったと思うとか、震災によって被災地のアート界に何が起きたとか、アートが被災者の心をどうしたとか、体験していない自分にはそう簡単に文字にできない。亡くなった方6,434名、行方不明3名、負傷者4万人以上。家族や親しい人を亡くした方はその数倍になる。 住家の全半壊は約46万世帯。この事実は重い。

震災を体験していないけれどできることって、何だろう。
岡野さんのコラムに教えていただいたように、被災地の現状を知ること、その後に関心を持ち続けることではないだろうか。そんな思いもあり、TAMSEEDで岡野さんが紹介してくださった「神戸文化支援基金」の詳細を調べてみた。

全国初の「草の根市民基金」として発足した(公)亀井純子文化基金を発展させるものです。市民自らが神戸の文化を支えるという意志の表明でもあります」 (ギャラリー島田WEBより)

島田悦子さんの遺志を受けて、神戸で意欲的に活動するアーティストの挑戦的な発表を応援する基金で、2010年からの助成を目標に動き始めているそうだ。
市民自らが神戸の文化を支えるという意志の表明-----困難を経ても、こうした動きが芽生えてくる。神戸の、市民の底力を感じる。神戸文化支援基金のもととなっている「公益信託亀井純子基金」も、市民メセナだ。市民からの寄付を随時募集している。ぜひこの動きが盛り上がってほしい。

同じく岡野さんのコラムにあった、"アートを媒介に21世紀型の集いの場を標榜する宇宙空間"「プラネットEartH」、"震災を契機に続々と誕生したアートNPOや文化団体の共同拠点"「ハーバーランド文化村」など、新たな動きにも注目したい。
昨年4月には、「ArtTheater dB神戸」も新長田地区で活動を開始。「こちらに来てから、近隣の商店街へあいさつ回りに行きましたが、いずれのお店の人もdBに対して強い関心と期待をお持ちであることを感じました。 震災で一度、コミュニティが崩壊した後、現在まで復興にかけられてきた熱い思いと、私たちも協働していきたい思います」(ダンスボックスWEB09.4.2の日記から)。

岡野さんの「注目!現地情報」である「KOBE鉄人 PROJECT」も、今後が楽しみだ。
ぜひWEBにアクセスされたし! ↓↓↓

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KOBE鉄人 PROJECT」ウェブサイト

ネットTAMの本棚では、阪神・淡路大震災とアートについて書かれた本の情報をストックしている。
ご参照いただけたら幸いです。

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