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ASIAS記録集(2004-2006)

第19回リレーコラム執筆者の堤康彦さんが代表を務めておられるNPO法人芸術家と子どもたちが、『ASIAS2004-006:エイジアス活動記録集』を発行された。

「ASIAS」(エイジアス:Artist's Studio In A School)は、公立の小学校などにアーティストが赴き、先生と協力しながらワークショップ型授業を行う活動で、芸術家と子どもたちの主要活動のひとつ。このNPOの名称を「エイジアス」だと思っている人も多いほどで、先駆的な活動として各方面から注目されてきた。

その活動の記録が3年ぶりに形になった。内容の詳細は報告書に譲るが、デザイン的にも分かりやすく、すてきにまとまっている。伝えたいという気持ちが読み手目線の編集となっている。かっこいいだけで読みにくいなんてことがない。編集を担当した事務局長の宮浦さんによると、デザイナーさんとやり取りを重ねて意図を十分に理解してもらった結果とのこと。クリエイティブな仕事ぶりって、こうしたプラスαをはずしていないことだよなぁとしみじみ思う。

活動の記録は、活動主体自身にとっての総括にとどまらず、周りの関係者や関心ある人々にとって貴重な資料となる。しかし、記録すること、まとめることは、実に地道で大変な作業。終わったことよりも目前の仕事を優先したいし、編集の人手が足りないから手をつけられないなんてぼやきたくもなる。でも、やっぱり大事なことだよなと、記録集を手にして改めて思った。

▼『エイジアス活動記録集2004-2006』(詳細と購入申込み方法) 

http://children-art.net/025distribution/20042006.php

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