ネットTAM

総合セッション出演者訪問記:その1

ネットTAM運営事務局です。

トヨタ・アートマネジメントフォーラムの終盤プログラムは、事務局企画「総合セッション」です(16:00-18:00)。フォーラムの総合テーマ「なぜ、いまアートなの?―アートの力、アートの社会的価値を考える―」に、正面から、がっつりと切り込みます。出演者は4名。超ご多忙(本当に!)にも関わらず、出演をお引き受けくださいました。みなさんにOKをいただけたのが今でも信じられません・・・。順次ご挨拶にうかがう予定です。

最初に訪問したのは、アーティストの椿昇さん@京都。ドイツへの資料提出締切直前にも関わらず、とても丁寧な事前のやり取りをしてくださり、訪問当日も、まずは教鞭をとっておられる京都造形芸術大学内をあちこち案内してくださいました。あふれんばかりの学生パワーと学内の活気、椿さんと学生たちの密なやり取りにひたすら圧倒されるトヨタU野とメセ協W林―「椿さんは、普段こういうところで教えておられるんだ。。。」

その後は、椿さんにたっぷりお話をうかがいました。フォーラムテーマを考える上でのキーワード満載な数時間。詳しくは3/3に!ですが・・・印象に残ったのは「アートって何だろう」という話。アート=美術ではない。ガーデニングあり、クッキングあり・・・"human being"なのではないか。アートという枠からではなくこういうところから考えると、いろいろな可能性が見えてくる――なるほど。。。今、日本人が、日本の形や人の形、小さな達成感や幸せを探せなくなっているけれども、アートはそのコンテンツをつくりやすい。アーティストは見えなくなっているそういったものを見させてくれる、気づかせてくれる。だからこそアーティストは社会に必要なのでは?ともおっしゃっていました。

ここで、椿さんの推薦図書を紹介します→C.K.プラハラード著 『ネクスト・マーケット: 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略』。「BOP=Bottom of the Piramid」という考え方に注目。BOPマーケットを考えるのと同じように、日本の幸せの形、日本のアートマネジメントを考えていけたら、と。

椿さん、お忙しい中たくさんの貴重なお話をありがとうございました。そして、3/3はどうぞよろしくお願いいたします!

椿さん ←椿さん

この記事をシェアする: